眠いんだよ。
ふと目を開けると、見慣れない一室。
まだ寒すぎない秋晴れの放課後、睡眠にはもってこいの時間。
まあつまりオレはぐっすり寝てたらしい。
徐々に醒める頭は、現在の状況を把握し始める。
そしてふと、あまり有り難くないシチュエーションなことに気付いた。
というか思い出した。
「やべ…。」
「お目覚めかな。」
ぎっくん。
事務的に聞こえてその実怒ってるぞと訴えてくる声が背後から聞こえた。
振り向かずとも分かる。
この学校の生徒会長様だ。
わざわざ嫌味っぽく響かせた声が耳に入る。
(つかこの人も無駄にいい声だよなあ)
「神聖な生徒会室で居眠りとはなかなかの大物なのかな?君は。」
くそ真面目な口調。
いやその神聖なお部屋をヤニ臭くしてる奴に言われたくないとか、
言うのも憚られるよーな事するために呼んだんじゃないのかとかツッコミ所は多々あるが。
今回は自分に大部分の非があるため素直に謝るのが得策とゆうものだ。
「スミマセン…。」
「謝る時は人の眼を見て言えと教わらなかったのかな?」
あーはいはい。
分かりましたよ、ちゃんと謝ります。
いかんせん投げやりな気分を隠しきれず、
座っていた異常に寝心地のいいソファーを立ち上がると、
イヤミの出所に振り向いた。
「すみませんでし…んっ…。」
大袈裟に下げた頭を上げた瞬間、視界が暗くなり。
唇に柔らかい感触。
…やっぱヤニ臭え。
少し時間をかけて唇を離すと、珍しい表情が視界に入った。
「…あんな無防備に寝るやつがあるか。今度は寝かせねえぞ。」
ひょっとして人の寝顔見て悶々としてた自分に照れてるのかこの人は。
オレの顔見てってか。
うっわー趣味わりい。
「…さいですか。」
けど珍しくも切羽詰まった声に、少し呆れ大分嬉しくなり。
会長の背中に腕を回した。
まーまだ少し眠いけど。
寝るのは惜しい…かもな。
背中にまたソファーの感触。
end
また少し書き加えてます。
会長相手だと結構キョンが甘えてくれるんで楽しい。
しかしまだ8巻読んでないのになんでこんなに会長好きかな。(おい)
それにしてもキョンって少しスレた天国によく似てます。自分の中で…;
まあ単に私の文章がワンパターンというだけの話ですが;
戻る